食と観光の新たな領域を切り開く。

フードツーリズム研究セミナーとは

地域における「食文化」は近年、観光振興の重要な要素として注目されています。美味を求める旅は古くからありましたが、観光地域の競争が激化した今日、食文化を抜きにして都市や地方の観光は語れないといってもいいでしょう。又、国際観光においては日本文化への関心が高まり、とりわけ日本食は主要な観光資源として期待されています。

このような状況の中、食と観光の関係を探り、食文化を活用した観光戦略を勉強する目的で、「食文化とツーリズム研究会」を発足しました。広く多彩な分野の方々にご参加いただき、意見交換のできる場にできることを願っています。皆さまのご参加を、お待ちしております。

会 場:大学コンソーシアム大阪「キャンパスポート大阪」会議室
主 催:フードツーリズム研究会

2013.03.05

第21回フードツーリズム研究セミナー。

「伊丹まちなかバルと観光振興」
―バルの観光効果とまちづくり―

村上 有紀子 氏(NPOいたみタウンセンター 副理事長)

函館で2004年に始まった「まちなかバル」は2009年10月に関西初の「伊丹まちなかバル」が開催されました。そのわずか3年後の2012年には大阪府下だけでのべ40件以上ものバルが開催され、いまや「バル」はまちなかの活性化に欠かせないイベントとして定着しつつあります。

今回は「第1回伊丹まちなかバル」から市民代表として開催に関わってこられた『マダムM』こと村上有紀子さんを講師にお招きし、バルの観光効果について、あるいはバルによる魅力あるまちづくりについてディスカッションします。
バル経験者は勿論、バル未経験者の方もぜひお越しください。皆さんの多数のご参加をお待ちしています。

研究セミナーのチラシはこちら研究セミナーのチラシLinkIcon
お申し込みはこちら研究セミナーの参加申込書LinkIcon

2012.12.06

第20回フードツーリズム研究セミナー。

「メルボルンの新しい食文化」

ダニエル ミルン氏 (Daniel MILNE):京都大学大学院 人間・環境研究学科博士課程後期

1981年イギリス生まれ。3歳からオーストラリアのビクトリア州(メルボルンとその北東の小さな町Benallaベナラ)で育つ。高校を卒業後、北米、ヨーロッパ、アジアを旅行、帰国し、メルボルンのラトローブ大学に入学。社会学、政治学、哲学を学ぶ。2004年、来日。英語教師として働き、2009年京都大学大学院人間・環境研究学科に入学。2011年に修士を取得、現在は博士課程1年。修士論文では2つの異なる時代の英語観光ガイドブックを比較、日本の描き方とその変化について論じた。
趣味は合気道、茶道、和菓子作り。一番好きな酒は焼酎。(いわゆる「日本おたく」といえるかもしれない。)将来の夢はオーストラリアで和菓子、日本茶の店を開くこと。

 南半球オーストラリアのメルボルンやシドニーは最近、食通の街として人気があり、特に、メルボルンは世界最大級のフード&ワイン・フェスティバル(毎年3月)で有名です。今回のFTセミナーではダニエル・ミルンさんに故郷のメルボルンの食文化について講演をしてもらいます。
移民が持ちこんだ食文化、メルボルンの外食文化の中心的なメディア「The Age Food Guide」やワイナリーの話など、アジアの新しい食文化のトークとディスカッションをお楽しみください。皆さんの多数のご参加をお待ちしています。

研究セミナーのチラシはこちら研究セミナーのチラシLinkIcon
お申し込みはこちら研究セミナーの参加申込書LinkIcon

2012.11.01

第19回フードツーリズム研究セミナー。

「ガストロノミーとホスピタリティ」

西田 淑子 氏(サクセスインサイド・コミュニケーション代表 コミュニケーショントレーナー)

兵庫県尼崎市出身。大阪体育大学を卒業後、都ホテル大阪に入社。ヘルスクラブ、顧客部、宿泊部、宴会部、企画部、事業部などを担当し、約 16 年勤務したのち退職。その後、マナー研修講師や専門学校講師を経て、心 理学を学んだ。 現在は大学講師と、スポーツから学んだこと、実家の商売から学んだこと、 ホテルで学んだこと、心理学で学んだことを総合したコミュニケーション 研修の講師を行っている。

 ガストロノミーは美食を追求する言葉として、又、地域の食文化を活用する意味 において、最近よく聞かれる言葉です。古代ギリシア語に起源し、近代にB.サヴ ァランが復活させた概念ですが、ガストロノミー(美味学)には、食を提供する上で のサービス、あるいはホスピタリティは欠かせない要素であり、特に観光との関係 において重要な意味を持っています。
 今回は、ホテル経験の長い西田淑子先生に西洋と日本の料理の比較、もてなしやマナーの違いなどを始め、ホスピタリティの視 点からフードツーリズムを語っていただきます。
皆さんの多数のご参加をお待ちしています。

研究セミナーのチラシはこちら研究セミナーのチラシLinkIcon
お申し込みはこちら研究セミナーの参加申込書LinkIcon

2012.06.06

第18回フードツーリズム研究セミナー。

「フランスにみる地方レストランとモータリゼーション」

山内 秀文 氏(辻静雄料理教育研究所研究顧問)

1950年生まれ。
翻訳書『プロのためのフランス料理の歴史』(J-.P.・プーラン、E.・ネランク著、学研刊)
共訳書『独創ピエール・ウィナンスの料理221』(同朋社)
『フランス料理ハンドブック』

フランスの宮廷料理がフランス革命後にお抱え料理人によりパリ市街にレストランをもたらしたことはよく知られていますが、その後、地方料理がツーリズムとともにフランスの食文化形成に大きな役割を果たしたことは、一般にはあまり知られていません。
今回のFTセミナーはフランス料理史の専門家としてもご活躍の山内秀文先生をお招きし、19世紀後半から20世紀前半にかけてのフランスの地方レストランと観光についてレクチャーをいただきます。
フードツーリズムの原点ともいえる当時の地方料理とモータリゼーションやミシュランのお話を、講師のフランス食文化への深い造詣とともにお楽しみくだい。
皆さまの多数のご参加をお待ちしています。

研究セミナーのチラシはこちら研究セミナーのチラシLinkIcon
お申し込みはこちら研究セミナーの参加申込書LinkIcon

2012.03.05

第17回フードツーリズム研究セミナー。

「大阪の食文化と観光」

小林 哲 氏(大阪市立大学経営学研究科 准教授)

全国各地で食文化を利用したまちづくりや観光振興が盛んに推進されているなか、誰もが認める「食い倒れの大阪」の食は観光とはそれほど強く結びついている様には見えません。あるいは、大阪に住む私たちだけで大阪の食文化をちゃんと楽しんでいるのかも知れませんが。
一方で、大阪の食文化のシンボル「道頓堀」の街の様相が変わり、食の街が分散してしまったのも確かです。しかし、現状のままではなにわの伝統的な食文化は観光戦略のひとつにはなりそうもありません。
今回は大阪のブランド論にも造詣の深い小林哲先生をお招きし、大阪の食文化と観光について考えてみたいと思います。皆さまの多数のご参加をお待ちしています。

研究セミナーのチラシはこちら研究セミナーのチラシLinkIcon
お申し込みはこちら研究セミナーの参加申込書LinkIcon

|1|2|3|4|5|6|7|

関連リンクなどLinkIcon